Fさんの「絨毯屋との物語」5

時：200X年
所：絨毯屋　oAoo　（トルコイスタンブール）

ダンスを踊りながら、オザンはFさんを口説き続けました。
「ずっと話してて思ったけど、Fちゃんは、頭がいいね」
「変わってるところもあるけれど、可愛いくて、とても女性らしいよ」
キスしようとするオザンに、日本人は恋人以外の人とはキスしないんです・・とFさんは断ります。

「僕たちは一目惚れではないけれど、合うところは多いし、いい恋人になれると思う」
「来年は東京に店を出すから、1年の半分は日本にいることができる。つき合うのに問題はないよ」
「これから大事にするよ。今、お酒飲んでないでしょ。タバコも吸ってないでしょ。Fちゃんを想ってるから」
「僕が恋人になったら、友達が羨ましがるよ」


アラスタバザール（撮影は管理人）

ストレートに愛情を表現するオザンの優しい言葉に、彼女は次第に心地よくなり、心を開いていきました。「恋人だったら普通のことだよ」と、オザンは隣に座って腕をまわし、彼女に腕枕をさせます。
Fさんは、警戒心を解き、逆に彼がそばにいることに安心感すら覚えてしまいました。

＊日本で開店する予定だの、もうすぐ日本に行くだの・・は、トルコの詐欺師達の常套句のようです。これから関係が発展する、と思わせたいのでしょう。多くの方々が同じセリフを聞かされています。
＊「ダンスに誘う」手も、Fさんだけではありません。ご自身の体験としてブログに書かれている方もいらっしゃいます。


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