Fさんの「絨毯屋との物語」4
時:200X年
所:絨毯屋 oAoo (トルコイスタンブール)
食事が終わり、ファOOと共に店へと戻ったFさんは、再び、オザンと向かい合います。
クラシック音楽が静かに流れていきました。
オザンは、Fさんのプライベートな部分について、聞いてきました。
Fさんは「話したくない」と答えます。
「ずっと話したくない、イヤですと云ってるよね。そんな否定的な言葉は相手に失礼だよ。心を開いて正直に話せば、距離は縮まるし、いい関係になれるよ」
「ぼくは全部話しているでしょう。それはあなたとちゃんといい関係になりたいと思っているから。日本に行く予定もあるし、その時ご飯も一緒に食べたりできるでしょう」
「聞いたことには答えるよう、努力してみて。これはふたりにとって、とても必要なことだよ」
「男の人と恋愛の話をすることには慣れていないので、無理です」
「今、慣れていないって正直に云ってくれたよね。それでいいよ」

トプカピ宮殿(撮影は管理人)
それ以上は踏み込まない大人の対応に、人間関係について教えてもらっているような感じで、Fさんは、いつしか彼を信用してしまいました。
話題はダンスへと移り、「一緒に踊ろう」と、オザンはFさんの手を引っ張ります。
「恥ずかしいから無理です」と手を引き離すFさんに、「笑ったらかわいいじゃない。何で今まで笑わなかったの?」と、オザン。
こうして、絨毯屋の口説きが、始まりました。

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所:絨毯屋 oAoo (トルコイスタンブール)
食事が終わり、ファOOと共に店へと戻ったFさんは、再び、オザンと向かい合います。
クラシック音楽が静かに流れていきました。
オザンは、Fさんのプライベートな部分について、聞いてきました。
Fさんは「話したくない」と答えます。
「ずっと話したくない、イヤですと云ってるよね。そんな否定的な言葉は相手に失礼だよ。心を開いて正直に話せば、距離は縮まるし、いい関係になれるよ」
「ぼくは全部話しているでしょう。それはあなたとちゃんといい関係になりたいと思っているから。日本に行く予定もあるし、その時ご飯も一緒に食べたりできるでしょう」
「聞いたことには答えるよう、努力してみて。これはふたりにとって、とても必要なことだよ」
「男の人と恋愛の話をすることには慣れていないので、無理です」
「今、慣れていないって正直に云ってくれたよね。それでいいよ」

トプカピ宮殿(撮影は管理人)
それ以上は踏み込まない大人の対応に、人間関係について教えてもらっているような感じで、Fさんは、いつしか彼を信用してしまいました。
話題はダンスへと移り、「一緒に踊ろう」と、オザンはFさんの手を引っ張ります。
「恥ずかしいから無理です」と手を引き離すFさんに、「笑ったらかわいいじゃない。何で今まで笑わなかったの?」と、オザン。
こうして、絨毯屋の口説きが、始まりました。

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COMMENT
管理人のみ閲覧できます by -
by 通りすがり
絨毯を買わされず、いい思い出だけで帰国した人たちもたくさんいます。
でも彼らは知っています。
彼女たちが再びトルコに来ることを。
昔と違い誰かれ構わず売るということをせず、次の機会を狙う(絨毯屋曰く再び訪土するか見抜けるそうです)、あるいはその後の電話やメールで相手とつながりを保とうとする連中が少なくないです。
でも彼らは知っています。
彼女たちが再びトルコに来ることを。
昔と違い誰かれ構わず売るということをせず、次の機会を狙う(絨毯屋曰く再び訪土するか見抜けるそうです)、あるいはその後の電話やメールで相手とつながりを保とうとする連中が少なくないです。
1632のハナさま by かこ
はじめまして。コメントをいただき、ありがとうございます。
管理人のかこでございます。
このブログは承認制ではなく、投稿者側で、公開か非公開かを選択していただくシステムとなっております。
とりあえず、削除させていただきますね。
1635の通りすがりさまもご指摘の通り、詐欺師達は、長いスパンで見ており、「楽しい思い出」だけを持たせて帰国させ、その後、メールなどで関係性を深めていく場合が多いですので、お気をつけ下さい。
よろしかったら、非公開でメルアドをいただけませんか。
個人的に返信させていただければ、有り難いです。
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とりあえず、削除させていただきますね。
1635の通りすがりさまもご指摘の通り、詐欺師達は、長いスパンで見ており、「楽しい思い出」だけを持たせて帰国させ、その後、メールなどで関係性を深めていく場合が多いですので、お気をつけ下さい。
よろしかったら、非公開でメルアドをいただけませんか。
個人的に返信させていただければ、有り難いです。
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楽しいご旅行、よかったですね。
昨今のスルタンの絨毯屋達の勢いの無さを見るにつけ、ネットの影響力の大きさというものを感じざるをえません。全く違うことですが、最近の中東、イスラム圏での反政府運動もインターネットであそこまで広がったのですから。
2009年頃が、Z○○○の絶頂期で、その後、ネットで被害者達が爆発的に自らの経験を語り出したため、彼らにとって、思わぬ結果になってしまったようですね。
以前のように、あからさまに詐欺行為はしなくなった連中も、中身は変わっていません。長年彼らと関わってきてわかった事は、恋愛も友情も、結局最後は、「金」次第の人種だという事です。でも、これも仕方のない事なのかもしれません。トルコは、日本じゃないので・・・